角質、ニキビ、鼻の黒ずみ、乾燥……肌悩みを解決する週末スペシャルスキンケアって?
「美容は積み重ねといいますが、何もできない日がたまにあっても大丈夫です。忙しいときは最低限にとどめ、できるときにがんばればいい」
そう語るのは美容家として活躍するかたわら、家事や3人の子どもの育児で忙しい日々を送る田中愛さん。最新の著書『力尽き美容』では、自らの経験と美容家としての立場から、毎日生きるので精一杯なほど疲れていても手軽にチャレンジできる美容テクニックをたっぷり紹介しています。
今回は書籍の中から、毎日は無理でも余裕のあるときだけ挑戦すればOKな、スペシャルスキンケアの方法をピックアップ。週末にじっくり美容に没頭してみて♡
週末は肌をいたわる大チャンス
気持ち的にも体力的にも余裕がある週末に、たまった肌の汚れや悩みを解消していきましょう!
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スキンケアは悩み別で使い分ける
スキンケアのラインナップ、毎日同じものをずっと使い続けていませんか? 実は、洗顔や化粧水、保湿の方法などはそのときの肌悩みによって使い分けたほうがいいのです。使い分けると言われるとちょっと大変な感じがしますが、基本ケアはシンプル(たとえば化粧水+保湿)でOK。化粧水を多めにしたり、乾燥が気になる場合は保湿クリームを二度づけしたりとそのときの肌の状況によってアプローチを変えることが大切です。
悩み別スペシャルスキンケア1.角質オフ
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「なんだか顔色も悪いしファンデののりも悪い……」「化粧水をつけても全然入っていかない気がする……」それは古い角質が溜まっている証拠です!
スクラブ系のクレンジングでスッキリ落とそう
古い角質をオフするための特効薬はスクラブ系や吸着系のクレンジング剤。これらを使いマッサージするように丁寧に落としてあげるだけで積み重なった角質が取れ、肌がつるん。化粧水がぐんぐん入っていきやすい状態を作ります。ざらつきやくすみを優しくオフしましょう。
栄養過多レベルでうるおいをオン
スクラブ系のクレンジングで角質をオフすれば、肌はまっさらな状態に。角質が重なり、これまで思うように栄養が入っていかなかったぶん、過多レベルでうるおいを与えちゃいましょう。化粧水はもちろん、セラム美容液とフルライン総出動がおすすめ! 仕上げにはちょっとリッチな保湿クリームでふたをしてあげると、忙しいときも耐えられる強い肌に。
悩み別スペシャルスキンケア2.ニキビ肌ケア
疲れが溜まるとできやすい大人ニキビ。あとを残さないためにも正しいケアを知りましょう。
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ニキビができたら必ず皮膚科へ行く
“触らないこと”、そして“皮膚科に行き、ニキビ用の薬をもらうこと”――これがニキビへの基本アプローチ。うっかり触ると治りが遅くなり色素沈着の原因にも……。つぶすなんてとんでもありません。また、汚い枕カバーで寝ていないか、油分が多すぎる食事をしていないかなど、生活を振り返ることも大切。衛生を保つ視点からはニキビパッチもおすすめです。
刺激せず、優しく洗うのが基本
ニキビは油分過多になってできることが多いため、オイル系のクレンジングはおすすめできません。クレンジングをする場合はオイルフリーのものや水分を多く含んだタイプを使用するのがベター。そして、クレンジングよりは洗顔料の泡で優しく包み込み、清潔にすることを優先させてください。とにかく余分な油を与えすぎないようにしましょう。
仕上げはオールインワン化粧品でふたをする
肌の水分・油分のバランスを正常に戻すために「水分を補うケア」を心がけるのが、ニキビ肌を脱出するためのカギ。化粧水はとろみ系より水分が多いものを、コットンでパックをするなどしてより深く浸透させます。そして、大切なのは仕上げ。水分多めのオールインワン化粧品をたっぷり塗ってふたをすることによって、失われた水分を補給します。プチプラでも優秀なオールインワン化粧品は多く、仕上げのクリーム代わりに使ってもOKです。
悩み別スペシャルスキンケア3.鼻の黒ずみケア
“いちご鼻”とも呼ばれる鼻の黒ずみは放っておくと厄介な存在に。メイクで隠しきれないほどになってしまう前にケアを徹底して!
Instagram @chr8_meu
温・冷を繰り返して毛穴を開かせる
鼻の黒ずみは蒸して浮かせて取る。これに限ります。お風呂で湯船に浸かるだけでも蒸すことは可能。蒸しパックやホットタオルを使ってもOKです。その後は氷水や冷たいタオルなどで冷やしましょう。毛穴の収縮運動を促すことで鼻の黒ずみ汚れが外に出やすくなります。お湯を沸かしている最中にやかんから出る湯気に当たり、その後コットンで汚れを取っても◎。
硬い泡を使って汚れを押し出す
「鼻の黒ずみの本気ケアは洗顔が分かれ道になる」といっても過言ではないくらい、洗顔は大切。ツノが立つぐらい硬めの泡を泡立てネットで作り、優しく汚れを押し出すように洗いましょう。ゴシゴシとこするのではなく、泡で汚れを浮き上がらせるイメージです。よりしっかり落としたい場合は泡を鼻の上にのせ、しばらく放置させてもいいでしょう。
“鼻の上にコットン”でシンプルケア
鼻の黒ずみの主な原因は皮脂の酸化。鼻は全体的に油分過多になっていることが多いので、ケアでは水分をたくさん入れてあげることが大切です。コットンに化粧水をたぷたぷにしみ込ませ、鼻の上に置いて数分放置するとしっかり浸透していきます。仕上げにふたをするのも油分が多いものではなく、水分多めのシンプルな乳液やクリームがおすすめ。
毛穴パックはNG! 肌がケガと勘違い!?
中の角栓を無理やり出す毛穴パックは、正直いって危険そのもの。今すぐやめてください。角栓を無理に引っ張り出そうとすると毛穴はケガだと勘違いし、「肌を守ろう」と毛穴をもっと広げようとするのです。結果、毛穴は想像以上に広がり、肌の負担も大きくなります。今“いちご鼻”で悩んでいる人は、毛穴パックをたくさんやってきてしまった代償かも。
悩み別スペシャルスキンケア4.乾燥肌ケア
乾燥肌は、乾燥を防止する努力と水分たっぷりのスキンケアが命。水分・うるおいを閉じ込める意識で乾燥肌を克服していきましょう。
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乾燥しやすい目元・口元はW使い
乾燥肌の人が注意すべき部分は、目元と口元。特に乾燥しやすい部分なのでほかより余分に水分を与えてあげる必要があります。ひととおりのスキンケアを終えたら、目元や口元だけ化粧水や乳液を二重につけてあげるくらい、たっぷりと塗布しましょう。少しこっくり系の化粧水を使うと保湿感がアップ。ベタベタするくらいが乾燥肌にはちょうどいいのです。
パッティングよりもホールディングで浸透
乾燥肌の人はパッティングNG! 手でペチペチと肌をたたくことが刺激になり、乾燥が進行してしまいます。よく化粧水はたたき込めといわれますが、実はホールディングのほうが効果大。手のひらを肌に置いたらしばらくそのままで放置。じんわり手の熱によって成分を浸透させていきます。乾燥肌こそ、ホールディングを重要視してみましょう。
風呂場での乾燥を防ぐぜいたくパック
湿気の多い空間であるお風呂にいる間も、肌の乾燥は進行中! 無防備なお風呂場での乾燥を防ぐために、湯船に浸かっている間にオールインワン化粧品を塗る……時間に余裕がある日はこんなぜいたくパックを試してみてはいかがでしょうか? 湯船から上がったら洗い流して、その後はいつもどおりのスキンケアを。ちょっとした乾燥を防ぐのが大事なのです。
体力が限界な日は『力尽き美容』で乗り切ろう♡
『力尽き美容』から、週末のスペシャル美容法をピックアップしました。書籍では、疲れて体力も気力も限界な、ギリギリの日を乗り切るための美容法をたっぷり掲載。その日の体力に合わせて選べる、ワンステップで終了する超ズボラなケアから、余裕のある日に試せるリカバー美容まで紹介しています。保湿クリームだけでひと晩乗り切る方法や、シャワーを浴びながらできるリフトアップ術など、忙しくてもきれいになるための“美容の味方”が満載です。
力尽き美容 著者・田中 愛 定価(本体¥1,100+税)
田中 愛……美容家。化粧品会社勤務を経て青森県八戸市に株式会社ビナーレを設立。美容に関する講演活動や雑誌・テレビ出演など多岐にわたって活動中。オリジナル商品の開発をはじめ、美容関連グッズなどのプロデュースも行う。
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