お手本にしたいNAVYなあの人の「今、必要なベーシック」
VERY NAVYがお手本にしたい7人の女性に質問したところ、出てきたアイテムは見事にバラバラでした。それは20代、30代にオシャレを重ねてきた経験や今のライフスタイル、そして、自分の〝好き〟が淘汰された結果。ひとつの共通点は、誰もが、堂々と語れる〝ストーリー〟を持っていること。そして、〝私らしい〟ものをよく知っていること。「オシャレはその人を物語る」。この素敵な7人が、それを教えてくれました。
ただの無難じゃつまらない。
たどり着いた答えは、〝ベーシックも自分色〟
フリーアナウンサー 内田恭子さん
ステイホーム中のマンネリな日々を経て、ファッションで気分が変えられることを実感。もともとカジュアルからキレイめまで、テイストの幅は広いタイプでしたが、新しいオシャレにどんどん挑戦したい気持ちになっています。今まで、母として、仕事人としての自分に少なからず勝手に縛られていましたが、そろそろもっと自由になってもいいかなと。私が憧れる先輩方を見て、ただのベーシックじゃつまらない、どこかその人らしさがある方が素敵だなって。最近はコンサバ〝ネイビー〟との付き合い方にも新たな距離感が生まれ、着こなしの振り幅を広げています。「ベーシックにも自分色がある」。そのキャパが広がってきて、今またオシャレが楽しいです。
何年も学校用のスタメンだったシルクシャツは、今もダメージデニムとコーデしたりと活躍。ネイビーは他のアイテムを映えさせてくれるので、全身ネイビーに靴やバッグで他の色を効かせるのも好きな着こなしのひとつです。パンツはセオリー。ブーツはクリスチャン ルブタン。ピアスとネックレスはウエダジュエラーです。
内田恭子さんのベーシックアイテム5選
VINCEのシルクシャツはここにきて気負わずデイリーに着られるように。ブルネロ クチネリのスパンコールつきスカートはビーサンでラフに着るのが好き。ファリエロ サルティのリネンストールは母にもお揃いで買ったお気に入り。メゾン マルジェラのタビブーツは何に合わせてもキマる、この秋の戦利品。カジュアル服の時にこそ欠かせない一生もののダイヤ。脱コンサバなデザインのピアスは私のファースト、ウエダジュエラー。
私のベーシックはずっと「リトルブラックドレス」。
今は、日本人女性デザイナーが心地いい
CEO兼チーフディレクター 山城葉子さん
フォーマルな業界で働いている私にとって、20 代の頃から変わらない必要不可欠なワードローブです。昔は色々買い替えていましたが今は、永く愛せるものを吟味。その基準は、〝ドラマチックに見えること〟〝普通よりちょっと個性のあるもの〟そして〝女らしさのあるもの〟です。そんな目線で選んだドレスは、気づけば同世代の日本人女性のブランドばかり。気分にもTPOにもフィットするのだと思います。
着用しているのはKEINA RITAのドレス。クラシカルさとモダンさがありデイリードレスアップに最適。右のサテンのドレスはYOKO CHAN。大人が着こなせるミニ丈です。左のレースはサードマガジン。このブランドも日本人女性ディレクターが手掛けています。
効率主義の私にとって「高感度デニム」は
不滅の鉄板ワードローブ
ウェブメディア編集長 佐久間麗安さん
10代の頃からずっとデニム好き。自転車でオフィスまで行き、夕方には息子のテニス送迎をして、球拾い…。一日に色々な予定をこなす、今のライフスタイルに合うので、週4は穿くほど。モードなトップスにも合わせやすく、洗濯機で洗えて、実用的で優秀。このマルジェラのデニムのようにエッジの効いたデザインも穿き慣れたデニムだからトライできるんだと思います。
着用は今っぽいシルエットが気に入っているメゾン・マルジェラ。ケミカルウォッシュが、着こなしのスパイスに。ZARAのシンプルなトップスを合わせて。右のボーイフレンドデニムは、ロンドンのM.i.h Jeans。中のスキニーはイザベル マラン エトワール。女性らしいフレンチテイストが好みです。左のrag & bornは、裾がツートーンになったセブンティーズ風。
長田克也〈aosora〉(山城さん分) 佐藤 彩(静物) 取材・文/塚田有紀子
取材協力/木村幼奈 編集/渋澤しょうこ デザイン/小林義郎
詳しくは2020年9/7発売VERY NAVY10月号に掲載しています。
Part1 滝沢さんの「私服」で紐解く
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