中華丼が調味料になる! レトルトアレンジ2選

味が完成しているレトルトは調味料としても使えます! 賞味期限が迫ってきたらアレンジレシピでローリング。防災の日が近づいているので、防災用にとストックしていたレトルトを美味しくいただいちゃいましょう!

管理栄養士として大手企業の社員食堂や、病院、保育園に長年勤務。レシピ開発、商品開 発に携わるほか、防災食アドバイザーとして雑誌やテレビ、 書籍など、多方面で活躍中。

「レトルト食品についてお伝えしたい基本の一つ、 それは「開封前に50 回は振りましょう ! 」ということ。これだけで味が断然変わります。振ることで、うま味や甘みの成分が分離していた油と合わさり本来の味に近づくんです。応用技として、レトルトを調味料感覚で使えばアレンジ自在。いつもと違う使い方をぜひ楽しんでみてくださいね」

使ったのは野菜入り調味料として使える「中華丼」


うずらの卵やきくらげ入りで具だくさん。DONBURI亭中華丼210g¥250(江崎グリコ)

《レトルトアレンジレシピ1》
中華つくね風

ポリ袋一つで揉み込むだけでタネが完成。ボウルも使わ ず、手も汚れず、下味も調う3拍子揃った手軽さです。

味がついているのでそのまま食べられるのが◎! 冷めても美味しいから、お弁当のおがずとしても使えそう。

【材料(10個分)】
(A)
鶏ひき肉……200g
卵……1個
青ねぎ(小口切り)……25g
中華丼の素……1袋
小麦粉……30g
ごま油……大さじ1
青じそ……10枚

【つくり方】
1.ポリ袋にAを入れてよく混ぜる。
2.ごま油をひいたフライパンに1をおたまやスプーンなどで入れて丸く成形し、 火をつけて中火で焼く。焼き色がついたらひっくり返し、中まで火を通し、両面がきつね色になるまで焼く。
3.皿に青じそを敷き2をのせる。

【調理のポイント】
ポリ袋に材料を入れ、 よく揉み混ぜます。タネの軟らかさにより小麦粉の量を調節して。

《レトルトアレンジレシピ2》
中華風クリーミー豆腐

中華丼の野菜とうま味が、しっかりと味を調えてくれるので、失敗知らず。しょうがを足 せばポカポカ。代謝もUPしそう。

豆腐がしっかりお腹を満たしてくれる、具だくさんのごちそうスープ。ヘルシーな一汁ごはんにもぴったり。

【材料(2人分)】
木綿豆腐……1丁(200g)
長ねぎ……中1/2本
しょうが……1かけ
ごま油……大さじ1
牛乳……100mℓ
中華丼の素…….1袋
コーンクリーム缶…… 200g

【つくり方】
1.豆腐は水切りする。長ねぎ、しょうがはみじん切りにする。
2.鍋にごま油を入れ1の長ねぎ、しょうがを炒め、香りが出たら牛乳、中華丼の素、コーンクリームを加えてひと混ぜして温める。このとき沸騰させない。
3.1の水切りした豆腐をスプーンですくいながら加える。

【調理のポイント】

鍋は沸騰させずに、スプーンで 一口サイズにすくった水切り豆腐を投入していきます。

Mart 2020年9月号「ゆる備蓄で美味しいローリングストック」より
撮影/落合隆仁 監修/今泉マユ子 取材・文/加藤文惠