モデルで一男一女の母でもあるAYUMIさん。日ごろから始められる「食養生」のヒントとなる本を紹介してくれました。日々の食生活が健康と深くつながっていることを教えてくれる一冊。もうひとつは〝健康本〞の元祖ともいえる名著。先人の知恵から改めて心身の健康の大切さを学べます。
AYUMIさん
AYUMIさんおすすめの一冊
『老いない体をつくる中国医学入門 決め手は五臓の「腎」の力』 阪口珠未/著 幻冬舎新書 ¥800
日々の食事でできる食養生のヒントがたくさん!
家族みんなが心も体も健やかに元気に過ごすための基本となる食。私自身も、自然の恵みである食材を、日々の食生活のなかで無理なく活用していくように心がけています。例えば、玉ねぎの皮を煮出してお茶やスープのベースにしたり、ナツメやクコの実、乾燥させたしょうがなどで薬膳茶をつくったり。これは、この本で紹介している「医食同源(医学的な治療も日常的な食事もみな同じである)」の考え方にも通じることだと思います。
中国医学では、しょうがやねぎなどの食材が漢方薬として使われることがあります。そう考えると私たちの身近にも、薬効のある動植物がたくさんあるのだと気がつきますよね。この本では、このような「食こそ薬」と考える食養生の方法とアンチエイジングのコツを中国医学の考え方をもとにわかりやすく解説しています。簡単に取り入れられる豆知識が満載で、日々の食生活のヒントをたくさんもらえますよ!
こちらの一冊もおすすめ!
古くて新しい! 江戸時代の健康本
『養生訓』は江戸時代中期に書かれた、〝健康本〞の元祖ともいえる書物。そんな本が、現代語訳で読みやすくなって発売されていることを知り読んでみたいと思いました。現代のライフスタイルとは異なる部分ももちろんありますが、300年前から読み続けられている本だけあって、先人の知恵を感じます。例えば、「病気になったら薬に頼ればよい」という考えを改め予防を心がけること、「食べすぎはよくない」ということ、「心の養生も大切だ」ということなどが、具体的な方法とともに書かれており、自分の生活と重ねながら読むことができました。全部を取り入れるのは無理でも、「これは!」と思うことを取り入れ、暮らしに役立てられたらいいなと思います。
※表示価格は本体価格です。
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イラスト/小林 晃 取材・文/田島えり子 構成/Mart編集部
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コラム「ウィズコロナの今こそ!"じんわりしみる"新・愛読書〈有名人編〉」より