暑い夏こそ使うべき!「エコストロー」生活でわかったこと

定着してきたエコバッグ使用。社会全体でレジ袋削減に努め、地球環境を守るためにと進められきたことですが、私自身も外出時には必ずエコバッグを持ち歩くようになりました。

そんなある日の事、大学生になる長女が「エコストローも、なんだかよくない?」と見せてくれたのが、人気アイドルグループ「Sexy Zone」のグッズ写真。“僕たちとエコを考えてみない?”という呼びかけのもと、ステンレスストロー2本と洗浄ブラシがかわいいケースに入っているオリジナルグッズでした。「今は頻繁にカフェでお茶は楽しめないけれど、自分が使うもので地球環境に貢献できるなら、エコバッグと同じく使ってみたいな」と長女。なるほど、そんな話を聞いていたら私も使ってみたくなりました!
さてさて、エコストロー生活はいったいどんなもの?

【1日目】100円雑貨でエコストロー初体験

まず購入したのは100円ショップ「Can★Do」の「ステンレスストロー2P(ストレート)」。100円で2本入ってお得感が。手っ取り早く、アイスティーを飲むさいに使用しました。今までのプラスチック製のものと比べて、当然ですが口当たりはステンレスの金属ならでは、「固い!」 でもそれは嫌ではなく新鮮な感触。暑かったこともあり冷たいお茶はあっという間になくなり、ステンレスストロー初体験は終了しました。

【2日目】フライングタイガーのエコストローで、その実力を知る!

続いて使用したのは、「フライング タイガー コペンハーゲン」で購入した「ステンレスストロー(ブラシ付)」5本セット(¥400)。Can★Doのものより太さがあります。休日の朝に、グリーンスムージーの入ったコップに挿して使ってみました。
これまでは、グラスから直接飲んでいたり、プラ製のストローを使って飲んだり。両者とも飲むという工程ではスムーズで不満もなかったのですが、このステンレスエコストローで飲んだら、ひとつ発見がありました。

ステンレスゆえ、熱伝導がとてもよく、出来立てのひんやりスムージーが冷たいままストローを通り口の中へ入ってくるのです。ストロー周りには中の冷たさを感じる水滴がぴっしり。ゆっくり飲んでもいつもよりかなり長い時間冷たさを感じられました。今のように暑い夏、冷たい飲み物をいただく場面ではかなり嬉しい効果です。

【3日目】初めてのカフェ使用では、ゴミ削減を実感できた!

よくドリンクを買いに行く、自宅近くのタリーズコーヒーへ。バッグの中にそっと忍ばせたのは、注文して届いたばかりの「MUGEGAWA」の「イニシャルストロー」(¥1,200)。アルファベット1文字が刻まれたステンレスストロー2本が、専用袋に入っているもの。見た目のかわいさに惹かれ購入したものです。


イニシャルは26のアルファベットから選べ、私は名前のYをチョイスしました。写真ではわかりにくいのですが、うっすらストローの表面に刻まれています。お揃いの専用収納袋には、2本のストローに加え、付属の洗浄ブラシもぴったり収まります。
この日は、持ち帰る予定でアサイーヨーグルトを購入。店頭で少し喉をうるおすべく、ストローを挿しひと口いただきましたが、やはりひんやり冷たいまま口の中に入ってくるのです。美味しい!うれしい!と感じました。
帰宅後、飲み干したカップを自宅で捨てる時に感じたことが。当然ですが、捨てるストローはなし。その代わりに使用したエコストローを洗いました。「あ、これでプラスチックごみを1つ減らしたことにつながったのかな」と感じられた瞬間でした。

企業もエコを意識してさまざまな取り組み中

この「イニシャルストロー」製造・販売元のMUGEGAWAは、もともと金属加工の会社。自社製品を何かと考えた時に、雑貨屋店長の経験のある商品担当の須山さんが考え付いたのが、このエコストローだそう。「ストロー廃止を始める外食産業の企業様も出始め、調べてみると海外ではマイストローの需要は多く、日本でもそういった文化が生まれるのではと思い制作しました」(須山さん)。売れ行きは上昇中で「自宅で過ごす時間も増え、また冷たい飲みものの季節になり、お買い求めいただいている数は増えています」。収納袋にもこだわり、デニム生地、コットン生地などを使ってかわいいものに。「せっかく使うのならかわいく、おしゃれな方が使っている気分も違ってくると思います。ぜひ楽しんでいただきたいです」。おっしゃる通り、使っている時の気分はかなりアガリました。

現時点では、各ショップでは様々な努力をしてストロー問題に取り組んでいます。タリーズでは、店内でいただけるストローはバイオプラ25%配合ストローに昨年切り替えられたそう。「長さも2cmカットし、少しだけエコになりました」とタリーズコーヒージャパン広報室の山口さん。地球環境にやさしいストローが、益々注目されそうです。
マイストローをすべての人が持ち歩くことはまだまだ先かもしれません。わずか1本のストローですが、生活の中でエコ・ごみ削減を考えるきっかけになりました。
エコストロー生活、しばらく使い続けてみたいと思います。

【お問い合わせ先】
Can★Do https://www.cando-web.co.jp/
フライング タイガー コペンハーゲン https://blog.jp.flyingtiger.com/
MUGEGAWA https://www.rakuten.co.jp/pmworks/

※価格はすべて税抜きです。

取材・文/新里陽子