旅作家が推薦!「幻の島でシュノーケリング」【石垣島(沖縄)編】|いつか行きたいアラサー女子旅
旅に出る一つのきっかけになるのが、「○○したい!」という想い。思い切りショッピングがしたい?大自然を満喫したい?CLASSY.世代の旅作家・小林 希さんが、希望を叶える旅先を紹介します。コロナが落ち着いたら、こんな所にぜひ行ってみたい!
いつ上陸しても美しい海の世界に出合える島へ
八重山諸島の石垣島と小浜島の間の海に、サンゴや貝のカケラが積もった全長100メートルにも満たない小さな島が、1日数時間だけ姿を現します。ここは通称「幻の島」と呼ばれ、満潮から干潮に向かうとき、海面下に隠れていた姿が浮かび上がるのです。もちろん定期便はないので、幻の島へ行くツアーに参加する必要があります。私は、SeaChanというツアー会社に申し込み、石垣島から船に乗って出航。海は、目の覚めるような鮮やかな青や淡いミントグリーンのグラデーションが広がっていて、夢心地な気分を味わいました。やがて前方に20メートルほどの砂地の島を発見。近くで錨を下ろして下船するも、そこは腰ぐらいまで海の中。じゃぶじゃぷと歩いて、いざ幻の島へ上陸しました。ざぶーんと絶え間ない波の音と、360度の美しい海に包まれ、海の上にぽつりと立っているような不思議な気分。八重山諸島の海の美しさを、最大限に感じられる場所だと思います。刻一刻と潮が引くにつれ、幻の島の大きさは広がり、全長100メートルほどの綺麗な三日月形へと変わるそうです。レンタルしたスノーケルとマスクをつけて、幻の島の周りを泳ぐと、可愛らしい魚たちがスイスイと泳いでいました。ときおり光が差し込み、海の中はきらきらと妖艶に輝きます。私が体験した日は生憎の曇り空でしたが、それはそれでミステリアスな雰囲気が漂っていて、一層神秘的でした。SeaChanのガイドさん曰く、「いつ来ても海の色は違います」。天気や季節によって海の色は違うのです。だから、感動が尽きないのだそう。海に現れた幻の島へ上陸したツアー参加者一行と船船は海の中に錨を下ろして停泊。必ず濡れてもいいという、非日常な体験。言葉だけ聞いてもわくわくしませんか?
紹介してくれたのは…
小林 希さん(旅作家)
元編集者。29歳で会社を辞めて世界一人旅へ。一年後帰国して旅作家に転身。旅、島、猫をテーマに著書多数。世界60カ国、日本の島80島をめぐる。
近著『週末海外』(ワニブックス)
インスタグラム:@nozokoneko 旅するオンラインサロン「しま、ねこ、ときどき海外」