夏休み期間の【小学生のスキンケア】の正解は?皮膚科の先生に聞きました
大人用それとも子供用?日差しが強くなる季節は日焼け止めや虫よけ、日焼けした肌へのスキンケアなど、親としてはキッズの肌を守るために何を使うのが正解か知りたいもの。そこで皮膚科の先生に子供たちのための正しいスキンケア方法を聞きました。
大人向け?キッズ向け?小学生のスキンケアは肌に合わせて選んであげて
ホルモンが活発になる10歳頃からは、キッズ用だけでなく、肌に合わせて思春期用や大人向けのものを使っても大丈夫です。
新生児からお年寄りまで、幅広い患者の皮膚トラブルを診察。小学生のママとしての経験も生かしたアドバイスが人気。
Q. ベタつくのを嫌がる小学生男子。スキンケアは何を塗ればいいですか?
クリームやワセリン素材は夏の湿度でベタつきを強く感じることも。そんな時はローションタイプがオススメ。サラッとしていて、男の子でも使いやすいと思います。液ダレせずにスルッと伸びて、肌に馴染むテクスチャー。ママ&キッズ キッズミルキーローション 200㎖ ¥1,800(ナチュラルサイエンス)
Q. 小学生のうちから洗顔料や化粧水、乳液は必要ですか?水で顔を洗ったまま何もしていませんが…。
思春期に入る手前の10歳頃よりホルモンが活発になるので、小学生でも皮脂が多くなってきたなと思ったら、洗顔料などを使い、ぬるま湯で洗うのがいいでしょう。Tゾーンはオイリーで頰は乾燥して、という混合肌の子も多いので、顔の部位によって洗い方を変えることも必要です。(左から)過剰な皮脂を防ぐ。アクネスラボ 薬用ローション 思春期用150㎖ ¥1,280、毛穴詰まりをすっきり。同 薬用ウォッシングフォーム思春期用150g ¥1,280[ともに医薬部外品](ともにネイチャーラボ)
Q. 肌を強くするために、昔は乾布摩擦をしていましたが、ゴシゴシ擦らずに、優しくスキンケアするほうがいいのでしょうか?
乾布摩擦は肌への負担が大きく、酷い乾燥や肌荒れ、湿疹などの肌トラブルや、将来のシミの原因を作ってしまいます。毎日の体洗いは摩擦を防ぐのが大切。タオルやスポンジで直接洗うのではなく、石鹸を泡立てたり、泡タイプのもので優しく洗いましょう。もっちり泡がたっぷり出るのが便利。ミノン全身シャンプー泡タイプ[ 医薬部外品]500㎖ ¥1,400〈編集部調べ〉(第一三共ヘルスケア)
Q. 汗の臭いが気になるシーズン。子供の消臭ケアに、スプレータイプの制汗剤や汗ふきシートは使ってもOK?
刺激の少ない制汗剤や汗ふきシートなら小学生が使っても大丈夫です。ただ、肌がデリケートな子はヒリヒリと感じることがあるので注意が必要。また、乾いたタオルより濡れたタオルのほうが臭いや雑菌が取れやすいので、こまめに汗を濡れタオルでふき取ることが大事です。(左から)殺菌成分入り。スポーツ後に。ビオレ さらさらパウダーシート 薬用デオドラント 無香料 携帯用[医薬部外品]10枚入り(オープン価格)(花王)界面活性剤やメントール無配合で敏感な肌にも使える。天然コットン100%。ビオレu 全身すっきりシート 携帯用 10枚入り(オープン価格)(花王)
Q. 手洗いやアルコール消毒で手がカサカサになります。消毒後にすぐハンドクリームを塗っても大丈夫でしょうか?
肌がカサカサになるのは、アルコールによって肌に必要な皮脂までとられている状態です。手洗いや消毒後はハンドクリームでうるおいを与えて、手荒れを予防しましょう。夏に◎。メンソレータム薬用ハンドベール うるおいさらっとジェル[医薬部外品]70g¥600〈編集部調べ〉(ロート製薬)
Q. ウォータープルーフやSPF50の日焼け止めは肌に負担がかかりそうですが、日焼けはさせたくない…。日焼け止めを選ぶコツはありますか?
普段はSPF35程度の石鹸やお湯で落とせるものを、プールや海、長時間炎天下にいる場合はウォータープルーフやSPF50を使用するなど、状況に応じて使い分けるのが得策。また、最近では子供も飲める日焼け止めサプリもありますので、併用するのもいいと思います。円形タイプの小さい粒で飲みやすい日焼け止めサプリ。親子で一緒に取り入れて。ヘリオホワイト24 粒¥2,400(ロート製薬)
Q. 虫除けスプレーの肌への 影響は?使用制限もあるディート配合の虫除けは小学生でも使えますか?
虫除けの一般的な有効成分はディート。小学生の子供にも、ディート配合の虫除けは使えます。ただし12歳未満の子供に使用させる場合は、保護者の監督下で使用しましょう。2歳以上12歳未満は、1日1~3回が目安です。また、顔にはつかないように注意しましょう。舞い散りが少ないミストで安心。天使のスキンベープミスト プレミアム[イカリジン配合]200㎖¥1,100〈編集部調べ〉(フマキラー)
Q. 最近イカリジンという成分の虫除けをよく見かけますが、違いは何ですか?
「イカリジン」とは、1986年にドイツで開発・販売された虫除け成分です。2015年1月時点ではヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、アジア各国など世界約54カ国以上で使用されています。「ディート」と比べると「イカリジン」には年齢や使用回数の制限がありません。小さな子供にも使用できる肌に優しい虫除け成分として注目されています。ディート同様に虫除け効果も高く、虫除け特有のニオイがしないのも特徴です。
2020年『美ST』7・8月合併号掲載 撮影/大槻誠一、小林愛香 取材/安西繁美、伊藤恵美、浦崎かおり、菊池真理子 イラスト/平松昭子 編集/佐久間朋子