連載・ライフスタイルプロデューサー・Wakoさんの暮らしを楽しむTips

vol.4 月に一度は“冷蔵庫の掃除カレー”。 どんな味になるかはお楽しみ(笑)

私は、

“冷蔵庫の掃除カレー”

を作るのを月イチのイベントにしています。
1日に何度となく冷蔵庫&冷凍室の扉を開け閉めする主婦にとって、「あれがまだ残ってたな」「そろそろ食べ切っちゃわないと」というプレッシャーは決して小さくはないはず。「食べなきゃ捨てりゃいい」と、1mmたりとも罪悪感に苛まれずに割り切れる人は少数派ではないでしょうか?
ひと月に一度、“冷蔵庫の掃除カレー”を作ると決めていれば、庫内のストックもストレスにならないし、もったいないおばけに襲われることもありません! 食べ物を無駄にせず美味しく食べ切るエコフレンドリーな“冷蔵庫の掃除カレー”。今日はその作り方を紹介したいと思います。

要は残り物をすべて投入すればよいのですが、せっかくなら美味しく作りたいもの。その最大のコツはさまざまな食材をミルフィーユ状に重ねて煮込むことです。こうすることで素材の持ち味が一体化して一層、旨味が出る気がするんです。気のせいでしょうか?(笑)

<材料>
マストの野菜……玉ねぎ、白菜、セロリ、トマト、りんご、人参、じゃがいも
その他の野菜、肉など……冷蔵庫と冷凍庫の残り物、何でも
塩、カレールウ……各適量
バター……適量(直径25cm×高さ20cmの寸胴鍋で作る場合、1個=200g)
オススメの隠し味……日本酒、醤油、マヨネーズ、はちみつ各適宜
スパイス各種(クミンパウダー、パプリカパウダー、コリアンダーシードパウダーetc.)……適宜
ごはん、シュレッドチーズ……各適量

<作り方>
1.玉ねぎをみじん切りにする(フードプロセッサーだと水分が出すぎてしまうため)。
炒めて鍋に入れ、骨付き鶏肉を重ねて塩をふる。

2.残り物の野菜、肉をフードプロセッサーで細かくしてはミルフィーユ状に重ねながら鍋に投入していく。
焦げ付かないよう水分の多い野菜から順に入れる。
野菜と肉(挽き肉)は交互に入れ、肉を入れる度に塩少々をふる。
途中、キムチや漬物、佃煮やジャムや味噌など焦げやすいものを間に挟む。フードプロセッサーにかけた
余った野菜炒めなどもここで入れる。最後は水分の多いりんご、トマトで蓋をする。

3.最低2~5時間(24時間でも!)、できれば電磁調理器でコトコト煮込む。

4.カレールウ、スパイス、バター、隠し味を加えて混ぜ、2~3時間煮込む。

5.皿にごはんを盛り、シュレッドチーズ、カレーをかける。好みでイタリアンパセリのみじん切りやドライハーブなどをあしらう。

水は一滴も入れず野菜の水分だけで作るのですが、水飴のようにキラっとしたとろみが出ます。カレールウなどを入れて数時間煮込んだ後、さらにひと晩置いて食べるのがいちばん美味しくて私は好きです。材料も配分も毎回変わるから味も変わる。まるでミステリーツアーのようなドキドキ感も“冷蔵庫の掃除カレー”の醍醐味のひとつです(笑)。贅沢ですが、ルコラやコリアンダーを気前よく入れると劇的に美味しく出来上がります!
ストックを整理するカレーなのにやや矛盾するんですが(笑)、このカレーを冷凍ストックし、解凍後、生クリームやバターで炒めたチキン、茄子、ズッキーニなどを加えてナンでいただくのもまた美味! ぜひ試してみてください。

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