アラサー女子の「白髪が目立たないヘアカラー」タイプ別のおすすめ

ひそかに悩んでいるものの、周りのみんなに相談しにくいのが白髪。そんな白髪悩みの解決アイデアをお届けしている連載の2回目は「ヘアカラーでの白髪のカモフラ法」を紹介します。白髪を目立たなくするには、明るい髪をつくってぼかすのが効果的ですが、アラサー女子のちらほら白髪悩みが多く出る場所2つに応じてヘアカラーを変える必要があるんです。

白髪が目立つ、気になる場所をまずは確認

大きく分けて顔周りなのか、トップの分け目なのかで解決策が違う

顔周りとトップの分け目が一番目立ちやすいポイントです。❶の顔周りは目線を逃がすためにハチ下に明るい毛束を、❷の分け目は表面のハイライトでぼかすのが必勝テクに。早速、そのポイントをそれぞれのケースごとに解説します。

1. 顔周りの白髪が気になる人

耳下に広がる明るいハイライトで目線を逃がして

生え際のキラッと白髪は自分でも見つけやすいからすごく気になるもの。周辺に細かくハイライトを入れてぼかすのもアリですが、もっと効果的でしかもおしゃれ感も高いのが「インナーのセクションハイライト」! サイドの内側に明るい毛束をつくるカラーリング法です。
左右の耳上の毛束をランダムに数本拾ってブリーチしてから、黄みを抑えるラベンダーブラウンを全体にオン。耳下からふわっと明るい髪が広がるので顔周りにチラチラある白髪に目がいかない、というわけなんです。

    内側にインナーハイライトを入れているので、髪を全部下ろすと隠れるため、オフィス対応もバッチリ。

    そして写真のように耳かけすると…、明るいハイライトがふわりと出現。おしゃれだし白髪も目立たないしといいことづくめです。

2. トップや後頭部の白髪が気になる人

細かいハイライトをちりばめて白髪をぼかすのが鉄板

頭頂部の分け目やそこから後頭部にかけて白髪がキラキラしているタイプは、表面に白髪があるから明るい髪をいっぱいつくってぼかしちゃうのが得策。「表面の極細ハイライト」でカモフラしていきます。カラーリングはわずか2㎜程度の細かい毛束をたくさん拾ってブリーチを。そのあと、オークル系のベージュカラーをのせていきます。全体がほわっと明るく、まるで内側から発光するかのような透明感のあるおしゃれカラーが完成。1色染めでは決してできない絶妙ニュアンスです。

    繊細な陰影がいくつも重なり合う美しいカラーリング。根元に白髪の白がキラキラとしてきても、この陰影の中にぼかされてしまいます。さらに髪全体の印象も柔らかくトーンアップするため、美肌見えまで叶うとか!

    白線で示した部分のように、細かいハイライトが入っています。分け目で光る白髪を目立ちにくくしてくれます。

ヘアカラー「アッシュ系」は白髪が目立ちやすくなるので要注意!

この2つのスタイルはどちらもベージュ系で染めています。というのもアッシュ系は実は白髪が浮いてしまう危険があるため。淡くくすんで発色するアッシュは色がのりきらず、白髪の白っぽさがそのまま出てしまうことも。オーダーする際は美容師さんに相談してみましょう。

今回のヘアを解説してくれたのは…
ヘアデザイナー
井上 博美さん(ヘアサロンCANAAN)
旬のデザインとなりたいイメージをほどよくミックスしたヘアスタイルに定評があるヘアサロン「カナン」銀座店トップスタイリスト。美容サイトのヘアアレンジ部門では上位を獲得し続けるなど、人気を集めている。結婚式や普段のお出かけ前のオーダーも多数。

CANAAN銀座 カナン銀座
東京都中央区銀座3-2-11 GINZA SALONE 10F
☎03-6263-2040 http://www.canaan-salon.jp/
Instagram→@canaan.hairsalon @hiromiiinoue.design

撮影/佐野一樹 モデル/石田衣津子、ハミルトンセイナ イラスト/ryo 取材/薄葉亜希子 構成/ガヤ美(CLASSY.ONLINE編集室)