前回は、パンケースに材料を仕込んで焼くまでのポイントをご紹介しました。
ホームベーカリーの魔術師に聞いた! もっとラクになる「基本のき」【パンケースに仕込み編】
そして思い通りのきれいなパンが焼き上がったら、いよいよ取り出して、お楽しみの試食♡
折角焼き上がったパンをうまく取り出せずにつぶしてしまったり、そこの部分が羽根によって大きくえぐれてしまったりして、がっかりした経験をお持ちの方も多いはず。
意外と知られていない、パンケースからパンをつぶさないように取り出すコツをはじめ、でき上がったパンを冷めても美味しく味わうためのコツをお話していきます。
パンケースの周りを叩いて、横に振りながら滑らせるようにして出す
横にして振りながら、まな板等の上に滑り出しましょう。ケース離れがよく、パンをつぶすことなく、きれいに形を保ったまま、パンを取り出すことができます。
まず、焼き上がって取り出したパンケースは鍋敷きの上などに2〜3分置いてから、パンケースの周りを叩いたら…
横にして振りながら、まな板等の上に滑り出しましょう。ケース離れがよく、パンをつぶすことなく、きれいに形を保ったまま、パンを取り出すことができます。
このミトンが優れものでオススメ!
ところでみなさん、ミトンはどんなものを使っていますか?
私はダイソーで購入したアルミミトンがお気に入りです。手に程よくフィットする手首までのこのサイズ感がホームベーカリーのパンケースの取っ手をつかみやすく、パンケースもしっかり持てるのでとても気に入っています。アルミコーティングされているので、当然熱さも感じません。私の教室の生徒さんにも大人気で、数組まとめ買いしてストックするほど♡
ケーキクーラーがなくても大丈夫!お好みのトレーの上に脚付き金網をのせて♪
焼き上がって取り出したパンはそのまままな板に置いておくこともできません。ケーキクーラーはケーキやクッキーなどを冷ますための網台のことで、この上に置くことでパンの粗熱を取りながら、下から風が通ることで蒸気をためずに手早く冷ますことができます。
でも、これもお値段が結構するものなので、私は100円ショップの金網で代用しています。お気に入りのウッドボードやトレーに金網1つ置けばいいだけなのでオススメです。焼きたてのトーストもこの上におくと湿らず、サクッと食感のままですよ!
焼き上がったパンの保存法&美味しい食べ方、これが正解!
基本は食べるごとにカットすることをおすすめします。すべてカットして袋に入れておくとどんどん乾燥していってしまうので、必要な分だけカットして。
焼いた翌日に食べる予定があるなら…
ジッパー付きの保存袋に入れるとか、強力なフードクリップでビニールの空気を抜いて封をし、常温保存で。常温保存したパンはトーストでも美味しいですが(焼き方は後述)、ビニール袋に入れて口を軽く折り込んで、電子レンジで10〜20秒加熱すると、焼きたてのようなふんわり食感がよみがえります!
すぐには食べない場合は…
なるべく早く、パンをカットして、1枚ずつラップにくるんで、数枚まとめてジッパー付き保存袋に入れ、しっかり空気を抜いて冷凍で保存しましょう。
冷凍したパンをトーストする時は…
自然解凍して、半解凍のままトースターで焼きます。
常温保存したパンをトーストする時は…
必ず霧吹きをして、予熱したトースターで焼くとさっくりしっとりした極上のトーストができますよ。
八代恵美子/フードエディター
Martでは編集ライターとして活躍する傍ら、ホームベーカリー特集で有名店の食パンを再現するフードコーディネーターとしてもおなじみ。再現したパンはお店からもお墨付きをいただくほどの出来映え。自身が開催するホームベーカリーレッスンは告知公開と同時に満員になるほどの人気。機種を選ばず、焼き上げるレシピも好評。インスタでも数々のおうちパンを紹介している。
Instagram:@atrio_emy
HP:atrio-food.com