心地よい部屋 ~HERS interior REVIEW~ case06

「風の通る家」……素敵な表現ですね。
料理研究家の前谷さんが、ご自宅を建てる際、
建築家の方にお願いしたテーマだそうです。

そのテーマをよく感じられるのがキッチン。
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キッチンの目の前には大きな窓。
ナチュラルな採光はもちろんですが、目前に広がる木々が癒しになるようです。
キッチンのデザインとしても、素敵な借景だと思いませんか?
ここでコーヒーを飲みながら外を眺めるのが日課だとおっしゃいます。

一般的に台所といえば、窓のしつらえのないお宅も多いと思いますが、
前谷さんは、ご自身が長い時間を過ごす場所として、
キッチンに重きを置いているのがよくわかります。

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整理収納アドバイザーの指導の下、食器類を整理したそうです。
色を揃えたり、工夫をすることで棚を開けた時がすっきりした印象。

そして、ここが朝のひと時を過ごす、とっておきの場所。
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午前中は光が降り注ぎ、窓からは心地よい風が抜けます。
「この暖炉は、祖父の家にあった100年近くを経たヴィンテージもの」とのことで、
朝、家族が出かけたあとは、暖炉近くで本を読んだりリラックスする時間。

前谷さんにとって、家族団欒の象徴である暖炉は、
リビングの中心に据え、家族を見渡せる存在でもあります。

火と風、光を受けられる、ある意味贅沢な場所。まさにパワースポットですね。
自分の時間を大切にするなら、かくありたいと改めて考えてしまった編集Kでした。

 

撮影/吉澤健太 取材/金沢由紀子
HERS2019年1月号より

 

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