【川谷絵音×鈴木友菜】拾う神あれば洗う女あり
川谷絵音がそのとき想い描くイメージをビジュアルとして表現する企画。今回は、鈴木友菜ちゃんが川谷ディレクションのもと、世界観を表現。独特の魅力あふれる彼女に溺れてしまいそう。
拾う神あれば洗う女あり
ボレロ、中に着たロングベスト(ともに参考商品)、ジャケット¥58,000/すべてヴィヴィアンノ スー スカート¥33,000/マックス アンド コー(マックスアンドコー ジャパン) シューズ ¥17,500/メリッサ(H3Oファッションビュロー) リング¥17,000/フレーク
シャツ¥53,000、スカート¥48,000、パンツ¥22,000、スニーカー¥39,000/すべてメゾン ミハラヤスヒロ ピアス¥24,000/フレーク ソックス/スタイリスト私物
都合が良ければ潔癖に
都合が悪けりゃ汚れちゃう
ある時
審判の音が鳴った
いや
鳴らした
私が、鳴らした
誰か私を見境なく連れてって
そしたらこれも捨てるから
トップス¥26,000、パンツ¥28,000/ともにクローゼット(H3Oファッションビュロー) スニーカー¥25,000/ミキオサカベ イヤリング¥14,000/マックス アンド コー(マックスアンドコー ジャパン) チョーカー¥230,000、バングル¥22,000/ともにフレーク
綺麗になっても満ち足りない
見えないとこが汚れてるから?
誰も答えてくれないから
鳴らす 鳴らす 鳴らす
不安を他所に身体は動く
良さげな未来に向かっていく
本当かどうかわからないのに
洗っても洗っても
心に届かない
身体は擦れてシワになる
もうこれと一緒にどうですか?
私を拾って、神様
私を救って、誰か
洗濯機の中と周りのアクセサリー/すべてスタイリスト私物
結局私は一人でずっと
過去を忘れようと必死だった
心と身体が離れてくよ
そうだ、私は私をやめる
これも捨てる
洗った先にあったのは
何かを捨てた私だった
なくなっていく私だった
構成と詩/川谷絵音
川谷絵音(かわたに・えのん)
ミュージシャン・作詞家・作曲家。indigo la End、ゲスの極み乙女。のボーカル&ギターのほか、ジェニーハイ、ichikoroのギター、DADARAYのプロデュースなど多岐にわたって活躍中。この連載では創刊号よりページディレクターを務め、自身がそのとき想い描くイメージをビジュアルとして表現し、ことばとともに綴っている。indigo la Endの最新シングル『チューリップ』が配信中。
撮影/中野敬久 スタイリング/YOSHI MIYAMASU ヘア&メイク/宮本由梨(Lila) モデル/鈴木友菜