編集長が勧める5月号の見どころ
読者の方が好きなところから好きなように読んでいただけるのも雑誌の良いところのひとつ。ですが、5月号の特集「私だけの、ひとり時間」はできれば、はじめから順にページをめくっていただきたい!
その理由はいろいろありますが、中でも強調したいのが読み進める中で登場する、素敵な寄稿やインタビューの存在です。
特集がはじまる直前、プロローグとも言える場所に谷川俊太郎さんの詩「私だけの私になる」。これだけで特集の説明はもういりませんよね(笑)。
そして、いろいろな方の小時間の過ごし方を堪能した後に、歌人であり小説家の東 直子さんが、平易でありながら静かに深く“人生における30分”をエッセイ「ふりつもる別時間」で語ってくれています。
さらに読み進めていくと、自分を労わり、整えなおすことは、無意識とつながる時間を持つこと、という稲葉俊郎さんへのインタビュー「いただきますの前の5秒だけでも……」が。
普段であれば特集の中のブレイクタイムとも言えるこれらの寄稿やインタビューが、実は今回の特集の背骨を作ってくれている、最初から読み進めていただくとそのことがよく分かり、よりお楽しみいただけるのではないかと思っています。
この5月号ですが、ネット書店では軒並み品切れになっていて、なかなか皆様にお届けできない状況で残念です。書店によっては、5月中も引き続き今号を置いてくださる予定もあり、まだの方も機会がありましたら是非お手にとっていただければ幸いです。
編集長・二村