おもわずジャケ買い!? ビジュアルにトキメク本3選
みなさんは本を選ぶとき何を基準に選びますか? ストーリー、著者、口コミなどが多いんじゃないでしょうか。たまには本もジャケ買いしてみませんか? 今回は、本と本屋が好きすぎて超短期間限定で開業してきた古本屋「本・ひとしずく」の店主・あやさんに、表紙萌えな本を教えてもらいました。
1.終わりゆく命とみずみずしい命のコントラストが印象的
『うつくしい日々』蜷川実花著/河出書房新社
お父様(蜷川幸雄さん)が亡くなるまで、その最期の写真とそのときの心情が蜷川さんの言葉で綴られています。いつもの蜷川さんのカラフルな色彩ではなく、眩しいほどの光を集めた写真に泣きそうになりました。亡くなっていくお父さまと対照的な、たくさんの桜、花や緑が芽吹く、みずみずしい命の写真が印象的でとても美しい写真集です。写真を撮った時の心情が蜷川さんの言葉で綴られています。
2.可愛だけじゃない! 大人向けの絵本
『せかいいちのいちご』作・林 木林 絵・庄野ナホコ/小さい書房
春の雰囲気満載の可愛らしい絵本。ある日、しろくまのもとへ、一粒のいちごが届きます。それは初めて触る、初めて香る、初めて食べる、初めてのいちご。しろくまは世界に唯一つのいちごを窓辺に飾ったり指輪にしたり、大切に扱います。ですが翌年は2粒、その次は3粒と毎年毎年いちごは増えていき……。増えるいちごとは裏腹に減るものとは? 大人に響く絵本です。
3.私がまさにジャケ買いした本でした♡
『Ribbon』 利光春華著/上ノ空
広告界では名の知れたイラストレーターである利光春華さんのビジュアルストーリーブックです。鳥が春夏秋冬を旅していき、天空まで飛んでいくというストーリー。トレーシングペーパーが効果的に使われ、より一層イラストが素敵な仕上がりになっています。
教えてくれたのは……
本・ひとしずく
あやさん
本と本屋が好きすぎて、愛知県瀬戸市で昨年の11月に10日間限定、今年の2月に1日限りの古本屋「本・ひとしずく」を開業。小説や雑誌、写真集など幅広い読書レビューが人気を博している。
instagram @hitoshizuku_books
Edit・Text_Saki Inoue