髪が多い、クセ毛、硬い髪質の人でもできる「簡単ヘアアレンジ」3選

CLASSY.ONLINEでは「ボブでもできるヘアアレンジ」や「簡単にできるヘアアレンジ」など、毎月たくさんの記事を作成しており、どれもが人気を集めています。しかし、「私は髪がかたすぎてゴムで縛れない、ピンも刺さらない」「美容師さんも汗だくになりながらヘアアレンジをするぐらい、髪が多い」「くせ毛過ぎてヘアアレンジがこんなにキレイに見えない」…などの悲痛な声も届いています。
そこで今回は、アラサー世代の「くせ毛・髪が多い・かたい」という難しい髪質の方に向けたヘアアレンジと、テクニックをご紹介します。

今回のモデルは…
髪が多い・くせ毛に悩んでいる平藪飛鳥さん

「髪の量がとにかく多く、自然に毛先が広がってしまうタイプです。髪をきちんと結ぶのも難しく、ポニーテールにしてもたるんでしまったり、ゴムが切れてしまうこともありました。ブローをちゃんとすればいいのですが、毎回きちんとしている時間もなく、特に雨が降った日などは髪が爆発してしまうのが長年の悩みです」

「くせ毛・髪が多い・かたい」髪質を攻略するヘアアレンジを紹介!

【その1】ポニーテールの場合

スタイリング剤を使ってセットする&基本の工程をしっかりと

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Point

①アレンジ前にスタイリング剤をなじませる
②ブラシを使って髪を扱うこと
③髪がたるまないように結ぶこと
④ゴムは必ず太い布ゴムを使うこと

ゴムで一つに結んだ、最もシンプルなヘアアレンジである「ポニーテール」。キレイに作るためには、基本的なことをしっかりと踏まえることが大切です。結ぶ位置は低めよりも高めにした方が、髪質をカバーすることができます。

違いをチェック&プロセスはこちら

    ①アレンジ前にスタイリング剤をなじませるヘアクリームなどの、少ししっとりしたスタイリング剤をアレンジする前にたっぷりとなじませます。特に、襟足の生え際部分や顔周りの部分にはクセが出やすいので、手のひら全体を使ってしっかりと塗布して。

    ②ブラシを使って髪を扱う
    コームではなく、ヘアブラシを使ってキレイに髪をとかします。サイドからぴょんぴょんと髪が飛び出さないように、なでつけるようにしてブラッシング。

    ③髪がたるまないように結ぶ
    結ぶ際に、髪がたるんでしまうとクセやうねりが目立つ原因になってしまいます。襟足がたるまないようにするには、上を向いた状態で髪を後ろに集めてゴムで結びます。

    ④ゴムは必ず太い布ゴムを使うこと
    シリコンゴムなどではなく、大きめの布ゴムを使うのもポイントです、ぐるぐると巻き付けて、髪がゆるまないようにしっかりとポニーテールを結びます。

【その2】おだんごの場合

毛束を引き出す時は丁寧に細かく複数回に分けて

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Point

①ゴムシニヨンを作る際は布ゴムを使用
②引き出して崩す際はとにかく細かく
③おだんごはねじった毛束を巻きつける
④おだんごの崩しは上下に引き出す

毛量が多い人のおだんごヘアを作るうえで、一番求められるのは「細かさ」。くせ毛が飛び出さないように、丸めたり、引き出したり、おだんごの大きさを調整しましょう。ゴムシニヨンから毛束を巻き付けておだんごを作ります。

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    ①ゴムシニヨンを作る際は布ゴムを使用
    ポニーテールと同様に、必ず布ゴムを使ってゴムシニヨンを作ります。たるまないように、しっかりと留めましょう。

    ②引き出して崩す際はとにかく細かく
    トップを引き出して崩す際は、指の先を使って少しずつ引き出して立体感を出します。一度に引き出すと、〝アホ毛〟が飛び出してしまいますくなります。

    ③おだんごはねじった毛束を巻きつける
    ゴムシニヨンの毛先は、毛束をねじりながらぐるぐるとゴムに巻き付けます。毛先をロープのようにキュッと巻きつけていくことで、毛束がロープのように締まり、アホ毛が出にくくなります。

    ④おだんごの崩しは上下に引き出す
    トップの崩しと同様に、細かく丁寧に引き出します。上下左右と立体的に崩しすぎると、毛が飛び出してしまうので両手で反対方向に引き出すように。

【その3】くるりんぱ・ハーフアップの場合

ダウンにする髪は極力少なくし、くるりんぱでクセを押さえる

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Point

①くるりんぱする部分の毛束を多く取る
②ハーフアップで下ろす量は少なく
③くるりんぱは2回してボリュームダウン
④引き出して崩す部分は繊細に

髪が多い人のハーフアップは、くるりんぱと組合せるのがオススメ。ボリュームが出すぎずキレイにまとめることができます。くるりんぱは2回繰り返し、くせを押さえつけるようにして。下ろす髪の量は少なくするのも忘れずに。

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    ①くるりんぱする部分の毛束を多く取る
    まず耳前~顔周りの髪を大きく分け取ります。広いエリアから毛束を引っ張ることで、くせやうねりを目立ちにくくします。

    ②ハーフアップで下ろす量は少なく
    分け取った髪を、くるりんぱします。通常の毛量の人はこれで完成ですが、髪が多い人の場合はさらにひと工程を。

    ③くるりんぱは2回してボリュームダウン
    最初にしたくるりんぱの下のエリアから毛束を多く取り、ゴムで結びます。襟足の部分のくせを抑えることができます。さらにこの後くるりんぱします。

    ④引き出して崩す部分は繊細に
    髪が多い人、くせが強い人が引き出す際はなるべく丁寧に。はどのスタイルでも共通の重要なポイントです。2回したくるりんぱを軽く引き出して完成です。

今回のヘアを解説してくれたのは…
ヘアメイクアーティスト
鈴木富美子さん(ヘアサロンEMBELLIR・代表)
スタッフ全員が毛髪診断士の資格を取得している、髪の美しさにこだわるヘアサロン「アンベリール」代表。大人らしい上品なヘアアレンジが得意で、着物やウェディングのアレンジ本を多数出版。20代~50代以上まで、幅広い層の女性たちからの厚い支持を受けている。サロンではオリジナルのヘアアクセサリーの販売や、ヘアセットのオーダーも可能。

EMBELLIR アンベリール
東京都渋谷区神宮前4-2-22 アビターレ2F
☎03-6447-4263 営業平日11:00〜20:00 / 土日祝 10:00〜19:00(火曜定休)

撮影/奥村浩毅 ヘア/鈴木富美子(EMBELLIR) メーク/宮寺真悠 モデル/平藪飛鳥さん(シンガー・35歳) 編集/ガヤ美(CLASSY.ONLINE編集室)