寺社巡りや食べ歩き、買い物など、さまざまな誘惑が待ち受けている京都の旅。
歩き疲れて宿に戻れば、あとは寝るだけというパターンが主流でしたが、空前のホテルラッシュが続くいま、二の次になっていたホテル選びに大きな変化が……。

唯一無二の眺望や心安らぐ非日常空間に身を委ね、そこでしか味わえない特別な体験をする。

今回は〝滞在することが観光体験になる〟、そんな魅力的なホテルを12月号本誌より、一部抜粋してご紹介します。

■PARK HYATT KYOTO[パーク ハイアット 京都]

八坂の塔を見下ろしながら一日暮らす

清水寺へと続く二寧坂に面し、祇園にも徒歩圏内という魅力的なロケーションに、9つのスイートルームを含む70室のラグジュアリーなゲストハウス「パークハイアット 京都」が誕生。

日本家屋を意識した瓦屋根の低層建築で設計され、客室やパブリックスペースからは、八坂の塔と京都市街を一望する見事な眺望が楽しめる。ホテルが立つ場所は、創業142年の老舗料亭「山荘 京大和」の敷地で、ホテルの開業に合わせて歴史的建造物の茶室や庭園を約2年がかりで修復。ホテル内には、4カ所のダイニングがあり、スパやウェルネスセンター、ライブラリコーナーも完備。
京都の伝統美とエレガントなホスピタリティが調和した心地よいステイを堪能できる。

 

フロントの奥にラウンジスペース「ザ リビングルーム」が広がる開放的なスペース。
タモ材を多用した温かみのある空間には暖炉やワインバーも備えられ、家にいるようにリラックスできる雰囲気に。

 

PARK HYATT KYOTO[パーク ハイアット 京都]
住所／京都市東山区高台寺桝屋町360
☎／075-531-1234
客室数／70室
IN15：00／OUT12：00
料金／1泊1室￥110,000前後～
HP／http://parkhyatt-kyoto.com

 

 

パークハイアット京都で多国籍な料理を気軽に楽しめる。

ホームスタイルカフェ「KYOTO BISTRO」

朝食からカフェやスイーツ、早めのディナーまで、バラエティに富んだメニューが楽しめるカジュアルなビストロ。
店内で使用される食器は、400年の歴史を受け継ぐ宇治の窯元「朝日焼」とのコラボレーションによる特注品。多国籍な料理が映えるシンプルで温かみのあるデザイン。
料理は、パリやロンドンの星付きレストランで腕を磨いてきたアレクシス・モコ料理長。

＜上写真＞サラダメニューの一例「サーモンのマリネ ココナッツとキャロットのソース」

 

ホームスタイルカフェ「KYOTO BISTRO」
☎／075-531-1234
営業時間／7：00～21：00(20：00L.O.)

 

 

 

■THE THOUSAND KYOTO[ザ・サウザンド キョウト]

京都の奥深さに触れる体験プログラムも充実

「パーソナル・コンフォート・ホテル」をテーマに、京都駅前に開業した222室の大型施設。個々のニーズに合わせたハイグレードなおもてなしを提供するコンテンツのひとつが「OKUTRIP KYOTO」。世界遺産寺院での特別案内や貸切り拝観、京焼や友禅の伝統工芸体験など一歩奥へ踏み込んだ希少な体験プログラムが人気。

 

THE THOUSAND KYOTO[ザ・サウザンド キョウト]
住所／京都市下京区東塩小路町570番
☎／075-354-1000
客室数／222室
IN15：00／OUT12：00
料金／1泊1室￥63,000～(税・サ別)
HP／https:www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto/

 

 

撮影／内藤貞保　取材・文／秋山美英　構成／川原田朝雄