【閉経】これで怖くない。40代が閉経までに知っておきたいこと、準備しておきたいこと
45歳を過ぎるといわゆる更年期に入るお年頃。ちょっと生理が乱れるだけで「コレって更年期症状!?」と焦った経験もあるのでは?不安だらけの閉経までの道のりだって、心構えと対策次第で怖いものではありません。
更年期は卵巣の寿命から。規則的な生理がきていれば更年期ではありません
月経が止まり、1年以上ない状態を閉経と定義しています。閉経前後5年間ほどを「更年期」と言い、規則的な生理が来ている人は「更年期」ではありません。更年期は卵巣の寿命によってやってくるので、規則的な生理はホルモンが分泌されている証拠です。更年期に入ってきているかどうかは、規則的な生理がきているか否かで判断ができるのです。患者さんで「更年期かもしれません」とおっしゃって受診される方がいらっしゃいますが、症状を聞くと生理は規則的でストレス等、他の原因で体の不調を訴える方もいます。
日常のクオリティを維持するためにできることを親身にアドバイス。
しのざきクリニック 東京都豊島区長崎5-1-31 豊島ハイツ201 ☎03-5966-2249 ㊡日月祝 診療時間はHPや電話にて確認を。
更年期の入口は様々な症状の月経周期の乱れ
40代に入ると生理不順が起こりやすくなり、周期が短くなることが多いです。またこの年代は子宮筋腫もよく見られます。月経時の経血に塊を伴い多くなった場合は一度受診することをお勧めします。生理が不順になってもまた正常な周期に戻るときは、ストレスなどによる一時的な卵巣機能のサボりと考えて良いと思います。
身体不調の更年期症状には順番がある
閉経後はエストロゲンの欠乏状態が続くので、女性ホルモンで守られていた女性の体が変わってきます。更年期による月経不順の場合、少し遅れていわゆる更年期症状が現れます。ホットフラッシュと呼ばれる顔のほてりや異常発汗、動悸、めまいなどがよく見られる症状です。軽いものは次第に体が慣れ、ずっと続くものではありません。
「そろそろ閉経?」なら骨密度と高脂血症の検査を
更年期症状が軽い人でも女性ホルモンの保護はなくなっていくので、「骨密度」と「高脂血症」の検査は受けたほうが良いでしょう。骨量の変化が起こるのが閉経後なので、閉経の時点で自分の骨量がどの程度であるかわかっておくことは重要です。また、閉経後4割くらいの方が男性並みにコレステロール値が上がります。骨量に関しては症状がないので骨密度を測ってみなければわかりません。クリニックで人気の骨密度測定は¥1,300程で受けられます。
閉経後にエストロゲンの分泌が急激に減少すると血液中の悪玉コレステロールが増え、高脂血症が発症しやすくなります。
閉経する前にかかりつけになる婦人科を見つけよう
更年期は誰でも通過するものだし対処法もあります。なるべく気分転換をしてストレスを溜めないこと。一人で考え込むと負のスパイラルになるので、何でも話せるような相手も大切です。婦人科に相談してみても良いですね。婦人科の定期検診などでかかりつけ医を見つけて、相談できる環境を作っておくと良いでしょう。
2019年『美ST』1月号掲載 撮影/大瀬智和(人物)、大槻誠一(静物) ヘア・メーク/久保フユミ(ROI) 取材/菊池真理子