料理家・真藤舞衣子さんが選ぶ、「5つの楽する調味料」
普段なんとなく選んでいる調味料を、納得できる味のものや体にいいものに変えるだけで満足できる料理が作れるように。
「おいしい調味料こそ〝楽〟への近道」と提唱する、料理家の真藤さんに自身が愛用する調味料を教えてもらいました。
今回は11月号本誌より、一部抜粋してご紹介します。
PROFILE
真藤舞衣子さん
料理家。カフェ「”my-an”YAMANASHI」のオーナー。フランス留学などを経て現在の道へ。食育にも取り組む。著書に『箸休め』(学研プラス)など多数。
料理が面倒くさいときや、疲れている日こそ、自分好みの調味料があるだけで助かります。
毎日の料理に欠かせない身近な存在だからこそ、こだわって選びたい。
自分がこれだと選んだ調味料なら、シンプルな味付けでも十分おいしいから、食べたあとも体が軽やか。食べ疲れることもなくなりました。
調理はもちろん、体も〝楽〟になる調味料をと、いつも気にかけています。
真藤さんが調味料を選ぶときに大切にしている4つの条件
①変わったことをしなくてもおいしく食べられる
「おいしい」ことが何よりも最優先条件。調味料がおいしければ、自然と自分の料理にも自信を持てるようになり、満足度の高い味に。
②添加物が入っていない
添加物=本来必要ないもの。原材料の味がダイレクトに伝わってくるような混じりっけのないシンプルなものを選びたい。
③価格に見合った味であること
高価なものはもったいなくて特別なときにしか使えず、余らせて悪くしてしまうことも。毎日繰り返し使える価格帯が理想です。
④生産者さんの顔が見える
直接口に入れるものだから、信頼できる人が作っているものが一番。生産者さんの顔が見えると自分の料理にも愛情を持てます。
■真藤舞衣子さんの〝今〟のお気に入り調味料5選
1.台湾から直接買い付け!旅先で惚れ込んだ味
XO醤(260g)¥3,000(my-an)
真藤さんが台湾で見つけた理想のXO醤。「北海道産のほたてを詰め込んだぜいたくな味。ゆでたまごやマヨネーズと合わせても」。
2.クセがないから和食にも好相性
オリーブジュース100%オイル(200㎖)¥1,950(キヨエ)
そのまま飲めるほど、雑味がなくさらっとしたオイル。「切った生野菜の上にさっとかけるだけで、気の利いた味に」。
3.お菓子も料理も砂糖はこれ一筋
洗双糖(1㎏)¥490(MOTHER’S)
化学的に精製していないので、ビタミンやミネラルが豊富。「お菓子はもちろん、肉じゃがなどの煮物のコク出しにも使います」。
4.配合のバランスが抜群!本格カレーが手軽に
カレーパウダー(100g)¥500(SpinFoods/インドアメリカン貿易商会)
18種のスパイスを焙煎し、配合。「辛味と旨味のバランスが理想的。手間をかけずにカレーが食べたいときに頼りになります」。
5.原材料はすべて福岡産!熟成期間が長いから濃厚
生成り 再仕込み2017(300㎖)¥1,450(ミツル醤油醸造元)
福岡・糸島の蔵で仕込みから醸造まですべてを自ら行う。「大豆の旨味がしっかりしているので、そばのつゆなどにもおすすめ」。
次回は、今回ご紹介した調味料を使ったレシピをお届けします。
撮影/山本あゆみ 草間智博<TENT> 取材・文/高田真莉絵 構成/松本朋子