《29年間ビューティ担当のベストコスメ》【第20回】“10年ぶりの最新美白”ならポーラの美白美容液
化粧品は、ライフスタイル、環境の変化、美しさの価値観などさまざまな理由で生まれてきます。もちろん「売れる」ことは重要ですが、作っている時に当事者はそんなことをあまり考えておらず、ただ「女性の肌を美しく見せるのに役立つ製品」を作ろうと思っている――それが28年間、化粧品を見続けてきた私、編集Ⅰが化粧品を愛する理由です。この10年間の目覚ましい進化のトピックを交えて、番外編をお届けします。
10年ぶりの最新美白なら
ポーラの「ホワイトショット MX」
美白医薬部外品成分「PCE−DP」発見までの間、1998年承認のルシノールを越えなければ、という思いが強く、狭く深い視点に陥っていたが、「リンクルショット メディカル セラム」配合の医薬部外品有効成分「ニールワン」の研究チームとシャッフルされたことで、肌全体を見る発想が生まれた。白斑問題発覚直後の申請だったため、承認までの5年間は、1年100名以上の安全試験を2回実施。「PCE−DP」は美白だけでなく他の可能性もある成分なので、もっと広がっていきそう。ホワイトショット MX78g ¥11,000(ポーラ)2019年5月24日発売。
今、美肌の鍵は1周回って表皮に注目
年々進化する美白コスメですが、美白医薬部外品成分として承認されるのは容易ではありません。10年ぶりに新規承認された成分「PCE−DP」を配合したコスメが今年5月に発売になりました。シミの素になるメラニンは表皮細胞の核を守るためのもの。だったら核をメラニンでなく表皮細胞を強くすることで守ればいい。以前からポーラはメラニンが居る環境に着目するなどメラノサイトアタック以外のアプローチをしていましたが、今回はさらに肌を俯瞰的に見ている点が斬新です。「PCE−DP」は今まで表皮では使われていなかったエネルギー産生回路を活性化し、表皮細胞の力を高め、自己ベストの肌を目指します。「ホワイトショット MX」は、馴染んだ後、均一な潤いの膜感があり、美白だけでなく美肌効果も感じられます。最近、リフトアップや肌再生の分野でも「表皮」に注目が集まっています。表皮は肌の一番外側、そこが強固で健康であることがまず大事という考え。美容とは、常に〝ピカピカの新品〟である表皮を保つことだ、と言えるのではないでしょうか。
\使い切ってます/
ホワイトショット シリーズは1品1品がエキスパート。ホワイトショット MXは乳液ですが、美白アイテムの幅が広がることで、別目的のスキンケアと組み合わせやすい。朝晩1日2回2プッシュずつ、約2カ月で使い切りました。
2019年『美ST』10月号掲載 撮影/河野 望 編集・文/石原晶子