森口瑤子さん、〝年齢を重ねたからこそ分かり合えた〟今を肯定してくれる服とは?
それなりの年齢を重ねた今、またオシャレが楽しいという人が増えています。
自分の顔、体に合うものも、流行も理解した上で、経験値をもった大人が選ぶ服。
そんな素敵な選択肢の数々がここにあります。
今回は森口瑤子さんの「わたしの今を肯定してくれる服」を、HERS9月号本誌より一部抜粋してご紹介します。
■森口瑤子さん(53歳)
~年齢を重ねた今の自分こそが、トラッドを着こなすアクセサリー~
JACKET/サードマガジン BOTTOMS/サードマガジン SHOES/クリスチャン ルブタン
遊びのない真面目な顔立ちのせいか、紺ブレが流行った時代も私が着ると〝制服〟みたいに見えてしまって、トラッドやコンサバな着こなしは若い頃から避けていました。
ロングヘアも、そう見えてしまう要因だったと思いますが、タイミングが難しく切ることができず。
45歳を過ぎた頃、この顔立ちとロングヘアが醸す、不相応なガーリー感が少しずつ気になり始めて。顔が削げてきて、シワも目立ち始め、デコルテも痩せ始めてきた……。
~中略~
今年に入って、髪型を変えられることになり、思い切ってボブにカット。
そのあとに友人と訪れた『サード マガジン』で勧められたネイビージャケットを羽織ったら、驚きました。
似合わないでしょって台詞を用意してたのに、〝着こなせている自分〟がいたんです。
動きのあるボブは欲しかったラフさを、削げた頬や痩せたデコルテは、トラッドな装いに抜け感を演出するアクセサリーになってくれることに気づきました。
歳を重ねるからこそ、オシャレの可能性が広がるってこともあるんですよね。
もりぐちようこ
1966年生まれ。1983年『男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎』でデビュー。ビール好きで、宝塚の大ファン。8/29放映(テレビ朝日系列)「科捜研の女19 第15話」、この秋公開の映画『殺さない彼と死なない彼女』にも出演。
撮影/福本和洋<MAETTICO> ヘア&メーク/平元敬一 取材・文/櫻井裕美 構成/山田麻琴