お米マイスター・澁谷梨絵さんに聞く、時短でご飯をおいしく炊く極意

家事や育児で毎日忙しいMart世代。お米の正しい炊き方は知りたいけれど、簡単で便利な方法じゃないと続けられないのが本音です。そんな私たちのためにお米マイスターの澁谷梨絵さんが解決法を教えてくれました。目からウロコのご飯を美味しくする極意は必見ですよ!

【教えてくれたのはこの方】

5つ星お米マイスター 澁谷梨絵さん
日本で唯一の穀物プロフェッショナル資格を持つ米屋三代目の社長。忙しい女性に向けた気軽な解決策も提案。著書に『世界でいちばんおいしいお米とごはんの本』。

Q.時間がないからお釜で米をといじゃダメですか?
「お釜に傷がつくかも……と気になりながら、そのまま炊ける便利さで、お釜でお米をといじゃいます」(神奈川県在住 吉村一美さん)

A.本当はザルやボウルが好ましいけど……お釜でもOKですよ!
「洗い物を増やしたくないですよね。今は、精米技術が進んでいるので、ぐいぐいとがず、さっと洗うだけで十分なので、お釜洗いでもOK!」(澁谷さん)

お米はとがずに洗うのがコツ
【1】お米のあとに注ぐ水が大事

お米のあとに入れる最初の水が、炊き上がりの美味しさに影響するので、浄水器の水やミネラルウォーターがオススメです。

【2】とがずに優しく洗う

お米を軽くかきまぜたあと、両手でお米を優しく包み、拝むように2~3回擦り合わせながら洗います。

【3】拝み洗いのあとは水切り

優しく拝み洗いしたあと、水切りを2回繰り返します。お米がこぼれないよう気をつけながら、きっちり水切りして。

【4】水はカルピス色でOK

透明になるまで洗うとうま味も洗い流してしまうので、炊く水はカルピス色くらいの乳白色の状態で大丈夫です。

Q.浸水している時間がないけど、どうしたらいい?
「慌ただしいときは、早炊きすることもあって……。それでも美味しくなる方法はありますか?」(神奈川県在住 二木絢子さん)

A.お米1合に氷1個を入れて炊けばOK
「冷たい温度から沸騰までの過程でお米がふっくら炊けるので、時間がないときは1合につき1個の氷をプラスするのが目安です」(澁谷さん)

しっかり浸水することでさらに美味しく
浸水が重要なのは、お米の芯まで水分が行きわたると、お米の細胞内の膨張率が高まってふっくら炊き上がるから。時短の場合、氷やぬるま湯を使うことで甘みやうま味を引き出します。

【1】先に氷を入れてから目盛りまで水を注ぐ

  

氷を入れることで沸騰までの時間がかかり、美味しく炊き上がります。少しでも浸水時間があるときは冷蔵庫に入れて温度を下げるのがオススメです。

【2】さらに時短したいときは、ぬるま湯で

時間がなくて早炊きするときは、40 ℃ぐらいのぬるま湯を注ぐことで、炊飯するまでの時間が短縮されて、美味しく炊き上がります。

澁谷さんよりワンポイントアドバイス
「品種改良を重ね、お米そのものが以前よりますます美味しくなってきている現在。“昔習った炊き方”のままだと、繊細な今のお米の特性と合っていない場合があります。それに、仕事を持つ主婦が多くなっているので、正しいやり方でも手間がかかる方法だと続けるのが難しい場合もありますよね。そこで、これまでの方法はいったんリセットし、今どきのお米に合った炊き方で、ご飯をもっと好きになってもらえればいいなと思います。

炊飯器や土鍋で炊く場合、その釜の7~8割の分量で炊くことで、お米がきちんと対流して美味しく炊き上がります。手間がかかりすぎると長続きしませんが、ちょっとのコツがいつものご飯を美味しくする秘訣なので、ぜひ試してみてください」

今どきの炊飯器は忙しい主婦心がわかってる!

Wおどり炊きSR-VSX8シリーズ(パナソニック)

パナソニックの「Wおどり炊き」SR-VSX8シリーズは、お米を美味しく炊き上げてくれる機能が満載。「Wおどり炊き」では2つの炊き技でお米の甘みともちもち感を引き出し、「鮮度センシング」ではお米の鮮度を見極めて一年中新米のような美味しさを実現します。「旨み熟成浸水」では、前炊き時に45~55℃でアミノ酸を生成することでうま味をアップ。銘柄や食感に合わせて炊き分ける機能も搭載されているので、自分好みのご飯が毎日楽しめます。

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撮影/中林 香 ヘア・メーク/吉野麻衣子 フードスタイリング/上島亜紀 取材/新里陽子、橋本嘉美(HEAVEN) 構成/タカノマイ(Mart編集部)

Mart5月号
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